麻雀戦術:気合いオリについて

麻雀戦術

皆さん、こんにちは。

この記事ではいわゆる気合オリ(安全牌がない状況から、比較的安全な対子を切ることで安全牌を水増しするテクニック)について、有効である場合とそうでない場合のボーダーラインについて考えています。

安全牌がない状況での気合オリが有効であるということが言われて久しいと思いますが、安全牌がないからと言ってどんな牌でも対子落としがベターという訳では当然ありません。まずは簡単な計算でボーダーラインのイメージをお示ししたいと思います。

たとえば対子落とししたい牌の放銃率が10%だったときに、他のオリ候補打牌(対子落としと比較するので2牌あります。)の放銃率をx%とy%とします。ボーダーラインであれば対子落としとこの2牌を切る場合の放銃率が同じになります。式で書くと

10%=100%-(100%-x%)x(100%-y%)です。 試していただくと分かりますが、x+y=10 であれば大体これを満たします。

x=3, y=7なら 100%-(100%-3%)x(100%-7%)=100%-97% x 93%= 100%-90.21%=9.79%

x=5, y=5なら 100%-(100%-5%)x(100%-5%)=100%-95% x 95%= 100%-90.25%=9.75%

という感じです。

では放銃率10%の対子落としと放銃率5%の牌を2つ切ることを比較するとして、放銃率10%の牌、同じく5%の牌というのはどのようなイメージなのでしょうか。

堀内本によると、放銃率10%というのは以下のような牌です。 ①13巡目の片無筋456、12巡目の無筋2378 。その一方で放銃率5%というのは以下のような牌です。 ②14巡目の筋2378、11巡目の字牌ション牌。 (巡目が揃ってなくてスミマセン)

なので、非常にざっくり言うと12-14巡目で 片無筋456 の対子落としをするのと、筋2378及び字牌 ション牌の2牌を切るのは、放銃率という観点ではほぼ同等であるということが言えます。気合オリを検討する場合はまず上記を念頭に置いて、対子落としよりましな2牌の組み合わせがないか探すようにすれば放銃率を減らすことができると思います。

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