麻雀本レビュー:必勝!麻雀実戦対局問題集(多井隆晴)

麻雀本レビュー

皆さん、こんにちは。

この記事では多井プロの必勝!麻雀実戦対局問題集をレビューしています。ポジティブな内容ではないので、多井プロのファンの方などは読まないほうがいいかもしれません。

多井プロといえば言わずと知れた当代トッププロの一人。とはいえ本書にはそれほど期待はしておらず、Kindle Unlimitedで読めたから読んだというのが実際のところです。しかし本書の内容はその低い期待すら下回るものでした。

まず、新しい内容・コンセプトなどは皆無で、すべて既出の内容です。ただしこれだけ麻雀本が出ているので、この点はある程度しょうがない気はします。

次に当たり前の内容が多すぎます。平和ドラ1はリーチ、マンガンのカンチャン聴牌から加槓しない等。

後は多井プロだけあって、判断が守備寄りすぎる気がします。例えば5巡目ドラ6s、344899m122r5p45r5s発から4sを切ってチートイツに向かうというのがありますが、赤赤で両面2つあるこの手を5巡目で面子手をあきらめるのは本当に得なのか?と思います。いかにも多井プロらしいなとは思いますが、こういった選択は個人的には”楽をしているな~”と感じてしまいます。中級者なら複雑な選択を迫られる局面を作らないというのも有力な戦略ですが、トッププロならギリギリまで損得を追及してほしい気がします(将棋のプロはそういった点は決して妥協しません)。

一番気になるのは上記とも関連しますが、Aという選択肢とBという選択肢があった時に正解とされているAのメリットしか書かれていないことです。ちゃんと比較するのであればAのメリット・デメリット及びBのメリット・デメリットを書いた上で、なぜAがベターだと思ったのかを書くべきではないでしょうか。多井プロのそういった思考を読みたいと思う読者は少なくないと思います。

多井プロは以前は戦術書を出すつもりはないと言っていたと思いますが、その多井プロがなぜこのタイミングでこのクオリティの本を出したのか本当に不思議です。次作があるのであれば、上記のような多井プロの思考の深い部分までカバーする内容を期待したいと思います。

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